第5章 勝利の決意と皮肉屋達
〜暦 side〜
起き上がった日向君は、何故か頻りに自分の後頭部を触ってる。
日向
(ま、まだ感触が…‼︎)
日向君、なんか挙動不審だけど、元気になったのかな…?
影山
「やっと起きたか」
田中
「もう直ぐ7時だぞ!そろそろ体育館から出ろよ!」
菅原
「日向、もう大丈夫なのか?」
日向
「Σハイッ、もう大丈夫です‼︎気持ち悪いのどっか行きました!」
日向君の言葉を聞いて、私はホッと息を吐いた。
良かった、元気になったなら安心だ。
日向
「鳴宮のおかげで頭も痛くないし!」
影山/菅原
(頭?)
田中
「おい、お前ら早く出ろ!大地さんに見つかったらヤバい‼︎」
半ば必死な田中先輩に背中を押されて、日向君と影山君と私は体育館を後にした。
グラウンドに行く途中でも、日向君は何故か後頭部を触ってた。