第5章 勝利の決意と皮肉屋達
金曜日──放課後
影山
「手だけになるな!足動かせ‼︎」
日向君と影山君は、レシーブ練習の最中なんだけど…
影山
「Σ………」
何故か日向君が、ずーっとニヤニヤしてる。
暦
「日向くーん、集中しないと─」
ヒュッ
日向
「ボェーッ⁉︎」
日向君の顔面にボールがミート。
影山君が意地悪したからじゃなく、単純に日向君がミスした結果だ。
暦
「何やってんだか(呆れ」
飛んで行ったボールは、近くの木の上に引っかかってしまった。
暦
「私、何か長い棒取って来るよ」
日向
「いいよ!おれが取る!」
そう言って日向君は、木を登り始めた。