第6章 荻原くんとの出会いと別れ(小5〜小6)
この日もいつもの様に荻原くんと式さんとでバスケをするんだと思いました。
僕が先にバスケの練習をして居ると荻原くんだけが来ました。
「黒子今日も早いな」
僕が手を止め荻原くんの方に振り返りました。
「荻原くん」
この日もいつも通りだと思っていたのですが
荻原くんの雰囲気が何か違いました
「あのな、黒子…俺引越しするんだ」
仲の良かった二人が居なくなるんだと僕は思いました。
「それは…寂しくなりますね」
「そうだな、黒子と仲良くなったのに引越しは辛いけどよ
黒子にもう一つ言わないと行けない事があるんだ」
「何ですか?荻原くんもう、一つ言うとは?」
荻原くんは少し寂しい笑みで
「式がな黒子と離れるのが嫌だって、黒子くん1人にしたくないって言ったんだ… 」
「え?」
僕はその言葉にビックリしました。
荻原くんが空を見ながら話してくれました。
式さんは昔から人に余り関わろうともしない、荻原くんだけが居ればいいと言う状態だったらしいです。
きっと荻原くんと式さんの双子の世界だったんだと思います。
それに対して荻原くんは剣道をしたり色んな事をしたり親に勧められたりして、双子なのに式さんの手を手放したと荻原くんは言いました。
それ以来式さんは荻原くんに対して不機嫌になったり軽く突っかかったりすると
それから、式さんは本のある部屋に逃げたり一人で外に歩くけれど遊ばず読書だけして居たと
そして、僕との出会いで…式さんは変わりだしたとこんなに他の人と離れたくないと言う式さんを初めて見たと荻原くんの両親は言ってたぐらい変わり始めてたそうです
式さんの暗い世界に光が射したのにまた、閉ざすかもしれないのならと荻原くんの両親は考え決意をしたと
他人と関わり続けてくれれば式さんは色んな楽しさを知ってくれると信じて…
僕の家族と話してお願いするしかないと
僕達が学校に言って居る間荻原くんの両親と僕の両親で話し合い
僕の家で式さんを同居させも大丈夫ですと安心して欲しいと僕の両親が言い
高校生になった時式さんを一人暮らしをさせてあげて欲しいと荻原くんの両親が言いました
こうして決まりました。