第2章 秀徳高校
「アイツ、秀徳に来たんだよ!それどころかオレ同じクラスなんだけど…」
「え、何それ最悪…」
中学校最後の大会。
全中の最後の試合、わたしたちは帝光中学校とトーナメント戦で当たった。
わたしたちのバスケ部も決して弱いわけじゃない。
みんな和成と同じようにバスケが大好きで、毎日一生懸命練習していた。
その努力の末全国大会まで出場できるようになって、勝ち進んだ末の相手が帝光中学校。
力の差は歴然だった。
キセキの世代5人相手になんか勝てるはずもなく。
みんなやる気も自信もなくしてボロボロに負けた。
その時緑間のマークについていたのが和成だった。
「あいつらに勝つために秀徳来たのに、まさか同じ高校なんてな…びっくりだぜ」
「敵どころか、1人仲間になっちゃったね」
お互いにぽかんとした顔で話を続ける。
人生本当に何があるか分からない。
その後高尾は用事があるということで心結は1人で家路についた。