第2章 秀徳高校
「アイツ?だぁれ?」
高尾がせわしなく大声を上げる反面、心結は顔に「?」マークを浮かべている。
「アイツだって!緑間!真太郎!!!」
「みどりま、、、?」
聞き覚えがある。変わった苗字。
あまりいい予感がしない。
「覚えてねーのかよ!キセキの世代の緑間真太郎!」
「帝光中の…?」
「そう!キセキの世代No.1シューターの緑間真太郎!」
名前を聞いて思い出す。
あの嫌な顔を。緑の髪を。
忘れる筈がない。
あいつらのせいで、あいつのせいで、わたし達は、
バスケが嫌いになりかけたんだ。