第2章 秀徳高校
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「よう!緑間真太郎クン!」
「ん?」
高尾が緑間を呼ぶと、それに気付き緑間は後ろを振り返った。
高尾は続ける。
「オレ、高尾和成ってんだ。バスケ部入んだろ?よろしくな!」
「…なぜオレの名を知っているのだよ?」
怪訝そうな顔をする緑間。
「バスケやってて知らねー奴の方が少ねーよ!てか同じクラスなんだけど!」
「……フン」
ギャハハハッと高尾は大声で笑った。
すると、緑間が手に何かを持っていることに気付き指さした。
「あり?それ何?」
「今日のラッキーアイテム セロハンテープなのだよ。おは朝占いの。」
「ブフォッ」
高尾はついに耐えきれずに吹き出した。
「ギャハハハ何ソレ!?」
「何がおかしいのだよ」
「しかも流しちゃったけど語尾も何!?めちゃウケんだけど!!」
高尾は腹を抱えて笑う反面、緑間は実に不愉快そうな顔で高尾を眺めていた。
「ほんと面白すぎ!同じバスケ部だし、同じクラスだからこれからよろしく!仲良くしてね、キセキの世代No.1シューター、緑間真太郎クン。」
「…………」