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The Way【黒子のバスケ】

第6章 此処から


「スーパーボールは?とれた?」

「真ちゃんwww何回やってもすぐ紙破いてすくえねーのwww今日の勝負運は最高なのになwwwだからこれはオレがとってあげた分!」

そう言って爆笑している高尾は緑間が手にさげているスーパーボールの袋を指さした。

「黙れ高尾…」

緑間はメガネを押し上げた。



「心結これからどーすんの?」

「.花火始まるまで夢と時間潰すかなー」

「じゃあ一緒にまわらね?真ちゃんと二人だと男二人で暑苦しいしさ!」

「おい」

「わたしはいいけど、夢いるし…」

「わっわたしは大丈夫だよ!うん!」

「真ちゃんもいいっしょ?」

「……あぁ」


と、いうことで高尾、緑間、心結、夢の四人で行動することになった。
その後も高尾と心結は食べまくり、緑間と夢はそれに付き合う形となっていた。


「は~いっぱい食べたしお腹いっぱーい!」

「少し休憩するか」

四人は人の少ない神社の境内へ腰をおろした。


「オレたち飲み物買ってくるわ、待ってて!」

そう言うと、高尾と緑間はまた境内の階段を降りて人混みの中へと紛れていった。
心結は一息つくと、足を伸ばす。


「ごめんね、いきなり」

「何が?」

「和成と緑間くんも一緒で」

「わたしはいいの!むしろ…じゃなくて、みんなで楽しいよ!」

「…そっか。ならよかった!」

「…高尾くんも緑間くんもいい人だし、お祭り、来てよかった。心結ちゃんありがとう」

「うん!」

そう言って二人は笑いあった。


「…前にさ、話したこと覚えてない?好きな人のこと」

「覚えてる、よ」

「みんなでお祭り来るのも楽しいけど、好きな人とも来るのも楽しいと思うんだ」

「心結ちゃんはいるの?好きな人」

「わたしはまだいないけど、いつか好きな人とお祭り行ったり、いろんなことしたいなって!」

そう言って心結は夜空を見上げた。
空は満天の星がキラキラと瞬いている。


「夢も好きな人できたら行けるといいね!応援するよ」

「わたしはっ…もう今日一緒にいられただけで、しあわ…あれっ?」

「………え、」


心結は驚いたように夢の顔を見た。



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