第6章 此処から
「二人とも明日のお祭りこないの?」
「ああ、明日夏祭りかぁ」
「うん。来ないの?」
「明日は一日部活だろう。」
「お祭りは夜でしょ?部活が終わってからでも行けるよ」
「そうかあ…せっかくだし、行く?真ちゃん。」
「なぜオレがお前と一緒に祭りに行かなければならないのだよ」
「えーいいじゃん!いーこーおーよー!!」
「一人で行け、馬鹿め」
すると高尾は思いついたというようにハッと声をあげた。
「……真ちゃん、朝さ、新しいラッキーアイテムほしいって言ってたよね?なんだったっけ?」
「スーパーボールなのだよ」
「…それなら明日行けばあんじゃね…?」
「……行くのだよ」
高尾は勝ち誇ったようにガッツポーズをした。緑間は悔しそうに唸っている。
「心結も明日来んの?」
「うん!夢と行くんだぁ~」
「おーじゃあ会うかもなー」
「うん!でもまずは部活ね!」
「浮かれるなよ、高尾」
「分かってるっつーの!ってか真ちゃんと出掛けるの初じゃね!?うわー、真ちゃんとデートだぁ♡」
「黙れ死ね高尾」
「…ひどくね?」
「と、とりあえずまた明日ね!」
そこで三人は別れた。
部活終わりだが、久々に遊びに出掛ける。
心結はウキウキしながら今日は早めに眠りについた。