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The Way【黒子のバスケ】

第5章 replay


「……何してんの」


朝、心結は家を出ようとすると、インターホンが押された。外から高尾の声がするのでそのままドアをあけると、そこには高尾と緑間の姿が。


「おはよ!」


「おはよう」


「おはよう…っていやいや、」

玄関先には自転車、と、リアカーがあった。


「…それ、なんなの?」


「これな……」


目の前にあるのは自転車の後ろにリアカーが取り付けられているものだった。後ろのリアカーでは緑間が優雅におしるこを飲んでいる。

「これからジャンケン負けた方がチャリこぐってことになってさ…今回はオレが負けたからこぐ係りでさぁ」


「ちょうどいいから、高槻も乗っていくといいのだよ」


「はぁ………。」


なんとも言葉が見つからず、どうすればいいか戸惑っていると、緑間に乗るように促された。心結はカバンを胸に抱え恐る恐る乗り込む。


「でも重くない?大丈夫なの?」

「高尾がこぐから大丈夫なのだよ」

「いや、真ちゃん待っt」

「早く行け」

「ハイ」

半ば強引に緑間は自転車を出発させると、高尾は苦しそうにせっせと自転車をこぎ始めた。
なんとも周りの目線が痛い。緑間は一切気にしていないのか、息を切らしながら自転車をこぎ続けている高尾を尻目に優雅におしるこを飲み続けていた。


「和成大丈夫?降りるよ?」

「だいっじょーぶっ!だから気にすんな!そのまま乗ってろ!」

「負けるお前が悪いだろう。早くこげ、遅刻してしまうのだよ」

「チクショー緑間お前覚えてろよ、明日は勝つかんな!んぐぐぐぐ!」


むしろ歩いていった方が早いのではないかと思ったがそれは口に出さないでおこう。





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