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The Way【黒子のバスケ】

第5章 replay


「……ありがとうございます」


緑間も驚いたようにうちはをただじーっと眺めていた。



「ちなみにオレはまみりん派だ。8位の」


「~~~~~~~~~~~!!」


高尾は笑いすぎて息ができなくなっていた。





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大坪の話を聞いた日以降。高尾も緑間も宮地や木村を含め、先輩たちに対する考えがかわっていった。
入部した当初、宮地に言われた言葉。

『キセキの世代だからって調子乗るなよ。ここでは監督が第一、その次にオレ達だ。いくら天才だからって好き勝手させねーぞ』


いきなりの宮地の言葉に驚いた。そんな気はない、と言い返そうと緑間は口を開きかけたとき、


『オレは、絶対一年にレギュラーの座は譲らない。それはお前にもだ。それだけは覚えとけよ。』

宮地は一方的に言うとそのまま練習に戻っていってしまった。宮地の真剣そのものの眼差しに緑間は何も言い返せないまま終わった。


そんな前にあった出来事を思い出す。
それからしばらく経ったが、昨日のことのように覚えている。その言葉通り皆惜しみない努力をしている。
緑間も練習に手を抜いているつもりはなかったが、それ以上かもしれない。その姿を見てか、緑間も帝光中時代以上に努力を惜しまないようになっていた。

それに今は、高尾がいる。
居残りをするときは必ずといっていいほどその場には高尾がいた。それに合わせて心結も毎回一緒に居残りする。それが日常になっていった。


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