• テキストサイズ

The Way【黒子のバスケ】

第18章 【最終章】 The Way





「今オレが好きなのは夢だけど、ついこの前までお前のことが好きだった。中学ん時からな」


「何言ってんの?」


「だから、心結が好きだったんだって!告白はできなかったけど」


高尾の言っていることの意味が全く分からなくて、心結は首を傾げた。今この人は何を言っているのだろう。


「ちょっと聞いてくれよ」



それからしばらく、高尾の話を聞いた。

中学生の時にわたしを好きになって、何度も告白しようとしたが思い切れず告白できなかったこと。
そしてそのまま高校生になって、そこで不運にも真ちゃんにわたしが好きだと相談され、さらに思い切れなくなったこと。
だが、夢に告白されたが断ったこと。


一連の流れを全部聞いた。
だが一気に衝撃なことを聞きすぎて頭がついていかない。


「…オレが心結のこと好きだって、知らなかった?」


「…知らなかった。全然気付かなかった」


「マジで?けっこうアピールしてたんだけどな」


「…だって和成はずっと幼馴染みで、兄妹みたいなかんじで、和成のことは大好きだよ?でも家族みたいなかんじだと思ってて、」


「あの時オレはお前のことを友達としてじゃなくて異性として好きだった。もう昔の話になるけど〜」


高尾は意地悪に笑いながら言った。
昔のことを懐かしむかのように。


「…ずっと告白しようとしてた。だけどお前はオレのことそんな風には思ってなかっただろ?だからこの関係にヒビが入るのが怖かったんだ。」


「………」


「でもそろそろオレの気持ちを伝えようと思った矢先に緑間から心結を好きになったって話を聞くし、お前からも緑間が好きだって話を聞いたから何も言えなかった」


「…だからあの時、泣きそうな顔してたの?」



/ 344ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp