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The Way【黒子のバスケ】

第18章 【最終章】 The Way





卒業式が終わってしばらく経って、今日はもう終業式だった。


先輩達が卒業して、完全に学校には2年生と1年生しかいない。その中でやるバスケはなんだか寂しい気がした。
先輩達はまた近いうちに遊びに来ると言っていたが、それはそれで嬉しい気も寂しい気もする。


心結は終業式中、立ちながら校長の話を聞きそんなことを考えていた。


実は卒業式が終わってしばらくしてから高尾と夢の話を聞いた。

本当は高尾はずっと心結に片思いしていたんだということ、夢は高尾に告白したが高尾はそれを振ったということ、でも今はそれでよかったということ。


心結にとっては二人の全ての話が衝撃的で、少し複雑な気さえした。

自分のせいで、二人を傷付けて悩ませてしまったのではないか



けれど二人は今となっては笑い話だと、笑いながら言った。





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「…実はオレさ、ずっとお前のことが好きだったんだよ」


「…は?」


ある夜の日、高尾から携帯に連絡がきていた。
『ちょっと話したいことがあるから部屋まできてくれないか』と。

言われた通りに部屋に行き、閉まっているカーテンを開けるとそこからは向こうの部屋にいる高尾が見えた。


「わるい、呼び出して」


「大丈夫!で、どうしたの?」


「言わないって手もあったんだけど、お前とは今まで通りこれからも仲良くしてーからさ。」


「ん?」


「…実はオレさ、ずっとお前のことが好きだったんだよ」


「…は?」


思わず変な声をあげてしまった。
高尾の言葉が予想外すぎたから。



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