第1章 はじまり
「わたしね、秀徳行こうと思うの。」
「え、秀徳!?」
高尾は驚いたように目を見開いた。
「俺も!!!」
心結も目を見開いた。
「え、和成も?」
「秀徳からバスケで推薦もらったんだ。あの高校はバスケも強いし、家からそう遠くない。全国目指すならちょうどいいだろ!」
確かに、秀徳高校は毎年当たり前のようにインター杯に出場しているバスケの強豪校。その上自転車で通える距離だ。推薦が来たなら断る人はいないだろう。
「心結は何で私立なんか」
「実はわたしもバスケなんだぁ。マネージャーやりたくて」
わたしも昔からバスケは大好き。
小さい頃和成と初めて見たバスケの試合に釘付けになって、バスケが大好きになった。
実際にバスケをしようとは思わないが、でもやっぱり大好きなバスケに携わってたい。それがマネージャーと言う形になった。