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The Way【黒子のバスケ】

第15章 緑とオレンジ





わたしはいつも、何かをするごとに空回りばかり。



特に頭が良いわけでもないし、運動も苦手で人と接するのもうまくない。
何をしてもパッとしない。
それがコンプレックスで、自分でも嫌だった。


小学生の時も、中学生の時も、高校生になってももうこれはずっと変わらないんだと思ってた。



高尾くんに出会うまでは。



けれど一人の男の子と、高校で仲良くなる友達のおかげでわたしは変わったと思う。
以前の自分とは少しずつ違ってきた実感もある。


あの日、偶然通りかかった帰り道の公園でバスケをしている男の子に一目惚れして、その男の子が仲良くなった子の幼馴染で、そして今となってはその男の子とお付き合いすることになるなんて誰が想像したでしょう。

こんなこと、あっていいのかと自分でも少し怖くなる。


けれど、せっかくその男の子・高尾くんと付き合うことになったのにわたしはいつも迷惑をかけてばかり。嫌な思いをさせてばかり。

どうすればいいのだろう。
自分でも嫌になる。


もうこれ以上迷惑はかけられない。
このままじゃいられない。
こんな自分じゃいられない。





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