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The Way【黒子のバスケ】

第15章 緑とオレンジ





確かに言おうと思っていたし、別に隠したいわけではない。
でもやっぱり、親に付き合っている人がいると言うのはなかなか言い出しにくいもので、本当だったら自分が決めた時に自分のタイミングで言おうと思っていた。
だから少し不服ではあったが特に気にすることでもない。



「実は……わたしも彼氏が……」


「できたの!?」



驚いて大きな声を出す茉紘に、心結はコクリと小さく頷く。

自分の子供達に恋人がいたのがビックリしたのか、親二人は驚いた表情で心結と高尾を見た。


「心結!あとで写真!」


「和成、アンタもね」


心結と高尾は顔を見合わせると、お互い苦笑いした。






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「アメリカから帰ってきたら心結に彼氏ができてるとかビックリだわ〜」


高尾家と別れて玄関に入るなり、茉紘は言った。


「まっ、高校生だしできててもおかしくないわよね。しかも和成くんもいるなんて」


「…お母さんが帰ってきたら直接言おうと思ってたの。好きな人ができたって」


「お母さんが帰るまで待っててくれたの?あ、それより写真は?」


茉紘は心結の彼氏に興味津々だ。さっきからずっと写真をせがんでくる。
心結は緑間の顔を見せようとして、カバンを置いてからスマートフォンの写真フォルダを漁った。
部活で撮った写真の中から緑間が写っているものを探し出すと、茉紘に見せた。



「この子が心結の彼氏さん?昔のお父さんにソックリ!」


「え、そうなの?」



茉紘はキラキラと目を輝かせた。




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