• テキストサイズ

The Way【黒子のバスケ】

第15章 緑とオレンジ





それにネタにされるのは心結と緑間だけではない。
高尾と夢もだ。


バスケ部の1年生ツートップともなると、しばらくは話のネタになるらしい。



『えっ高尾くんに彼女できちゃったの!?』


『そう!しかも西堂さんだって!』


『あんな大人しそうな子が高尾くんの彼女ー?』


『そうそう!』


『わたし高尾くん狙ってたんだけどな〜』


『もう彼女持ちだから仕方ないわねー』




そんなことを耳にしたこともあった。



そんな噂すぐに収まると思うが。

なんとも歯痒い気がした。


まぁ、確かに恋バナをするのは楽しいけれど。



「でも別に悪いこと言われてるわけじゃないみたいだしね」


「オレもよくネタにして友達からかったりしてたからな〜」



でも少なからず緑間と高尾を好きな人はいたのだろう。
それを考えると申し訳ない気持ちにもなるが、これは譲れない。


「真ちゃんを好きって言ってくれるやつがいるとかビックリなんだけど」


「いるだろう、ここに」


緑間は一瞬横目でサインを送った。


「へ?」


「あっ、なるほど」


感の良い高尾はすぐに気付くが、心結と夢は気付いていないらしい。


「…真ちゃん、言うね」


「……」


あとからその行為に気付いて恥ずかしくなったのか、緑間は自分で下を向きながら咳払いをした。


「とにかく!どんな話だろうと陰でコソコソ言われるのは気に食わん」


「別にいいと思うけどなーただネタにされてるだけだし」






/ 344ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp