第14章 Beat
「なぁ真ちゃん。今日一緒に帰んね?心結と、みんなで」
「あぁ。」
「言いたいことあるからさ。」
着替えて荷物を持って出ると、そこに心結はおらずまだ着替え途中らしかった。
あれだけ走れば汗もかくし、着替えずにはいられない。
しばらくその場で二人で待っていると、女子更衣室から心結が出てきた。
「ごめんね!帰ろ!」
「行こーぜ」
「あれ、今日は久しぶりに和成も一緒?」
「ラブラブなところ失礼ですがお邪魔しまーす」
「いえいえ」
薄暗い外に出ると、校門には秀徳の制服を着た女子生徒が立っていた。
「夢!」
「高尾くん!」
「待ったろ?ごめんな」
「全然!」
「言いたいことあるから、四人で帰ろーぜ」
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「久しぶりだなー。こうやって四人で話したりすんの」
「そうだね。最近ずっと真ちゃんと二人だったし」
「カップルの間なんかに入れねぇっつーの!」
「全然気にしないのに」
以前通り、この三人で帰るのは久しぶりだ。それに今は夢もいる。
少し懐かしくなって、やっぱりこれが落ち着くと思う。
「で、話とはなんなのだよ」
「またあの公園行こうぜ!そこで言うからさ」
と、いうことでいつものあの公園に行くことになった。
この時間帯は既に人がいないことを知っている。
その為話がある時は決まってこの場所だ。
もう何度来ただろう。
少し歩くと例の公園が見えてきた。
案の定、人は誰もいない。