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The Way【黒子のバスケ】

第14章 Beat





そして、次の日。



今日は他の部活が体育館を使うため、ボールを使っての練習はできない。
と言っても、練習をしないわけではない。
外で走り込みをしたり、あいているところで筋トレだ。


「走んのやだなー」


「文句を言うな。高尾」


「へーい」


「…今日は随分と機嫌がいいな。」


「ふふーん。やっぱそう思う?真ちゃんだって彼女ができたからって最近機嫌いいじゃん!」


「うるさい」


「ぶー。…ってか!後で言いてーことあるからさ!」


「今ではダメなのか?」


「後で!」




軽く校庭を10周走って、腹筋や腕立て伏せなどトレーニングをする。
なぜだかいつもより下校時間が遅い気がした。



「…つ、疲れた…」


「…はぁっ」


「よくお前…オレ達と一緒に走って筋トレもするよな…」


ぜーはー言っている高尾の横で、心結は部員に混ざってストレッチをしていた。


「だって今ダイエット中だもん!(また真ちゃんにお姫様抱っこしてもらう機会あったら大変だし)」


「女のクセにお前、オレより動いてんじゃね…」


「みんなと同じ距離は走ったけど筋トレそんなしてないし!」


「ならオレの分まで走ってほしいわ…」



部員達に混ざって一緒に走って筋トレしていた心結は涼しい顔で言った。


昔から運動することは嫌いじゃない。
むしろ体を動かすことは大好きだ。
なのになぜマネージャーを選んだかは…前に言ったはずだ。


「痩せるためならもうちょっと走れるよ!走る?」


「無理死ぬ……」


「オレも遠慮しておくのだよ。(オレはすごい女を好きになってしまったのだよ…)」



「えー情けないなー」



そんなことを言っているうちに部活終了15分前で、部員達は急いでロッカールームに戻った。




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