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The Way【黒子のバスケ】

第14章 Beat








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今日は早めに学校を出て、図書館へ寄っていた。
調べものをしようとして、あいている席でその本を読む。
本を読みふけっていると、外は既に薄暗くなっていて急いで図書館を出た。


夢は少し早歩きで家路へとつく。



いつもの帰り道の公園に差し掛かると、夢は特段気にする様子もなく公園を通り過ぎようとした。
だが、いつもならこの時間には人なんていないはずなのに今日は人影と話す声がした。
珍しいと思い、外からチラッと中を覗いてみるとそこには学ランを着た男子が二人とセーラー服を着た女子が一人いるように見えた。


見覚えのある人影だった。



……心結ちゃんと高尾くんと緑間くん?



こんな時間に何をしているのだろうと思い、夢は三人に声をかけようとした。

だが、声をかけようとして直前で思いとどまった。


なぜだか、今は三人の邪魔をしてはいけないような気がしたから。


やっぱりこのまま帰ろうと思い、静かにその場を立ち去ろうとしたのだがその途端、心結の声が聞こえてきた。

そんなに大きな声で喋っているわけではない。
静まった住宅街の一角にある公園では、少しの声さえも伝わってくる。




「わたしたちっ!付き合うことになりましたっ!」



その言葉はハッキリと伝わってきた。


それが何を意味するのか、すぐに理解する。




心結ちゃんと緑間くんが、




その言葉を聞いた途端、いつもと同じような高尾の明るい声。




「マジで?おめでとー!」



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