第14章 Beat
その後もいつ明かそうか考えて、その時のことを考えると恥ずかしくなっての繰り返しだった。
緑間と二人で話して決めて、まずは二人で高尾に話そうということになった。
和成は笑ってくれるかな?
あの鋭い高尾だからもしかしたら感ずいてるかもしれないが。
きっと笑って「おめでとう」と言ってくれるハズだ。
放課後言いたいことがあると部活中、高尾に告げた。
緑間もなんだかソワソワしているようで、いつものプレーとは違って見えた。
そんなことを考えていると時間が早く過ぎるもので、気付いたら部活終了間近の時間になっていた。
とりあえず着替えて荷物を持っていつものように三人で学校を出た。
高尾はいつのも調子だが心結と緑間はソワソワしていて、変に緊張してしまってあまり会話が進まない。
緑間は明らかにいつもよりも口数が少なかった。
話を聞いてもらうためにいつもの公園に寄ろうと提案して、荷物を置きベンチに腰掛けた。
今日はもう誰もバスケコートでバスケをしている者はいない。
「で、話ってなんだよ」
「あっ!」
いきなり切り出された話にまだ心の準備が出来ていなくて焦る。
心結は軽く深呼吸してから高尾の顔を見た。
高尾は訳がわからないというようにキョトンと目を丸くしている。
チラッと緑間の顔を見ると、ゴホンと小さく咳払いをした。
「…あのね!」
「おう」
「わたしたち!そのっ!付き合うことになりましたっ!」