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The Way【黒子のバスケ】

第13章 Heart



「………」


夢は、夕日が射し込む部屋で空を眺めていた。



穏やかな昼下がり、突如心結の口から出た衝撃の告白。
本当に一瞬、訳が分からなくなった。


「真ちゃんのこと好きになっちゃった…」


心結の緑間に対する想いは本物で、嘘偽りない。
きっと緑間も心結のことが好きなのだろう。

でも高尾の想い人も心結で、それが理由で夢の高尾への想いは断ち切られてしまった。


高尾にフラれて高尾の本心を聞いた時、悲しかったけれど心結と高尾なら納得で、心結にはどうしたって勝てないと思った。

心結にも高尾にも幸せになってほしいと思った。



なのに。


心結は緑間のことが好きだなんて。



すれ違いとはなんと残酷なんだろう。


本当はこんなこと思っちゃいけないのに、まだ少しでも可能性があるかもと考えてしまう。


もし心結が高尾の気持ちを断って緑間を選んだら……



高尾はどうするだろう。




今はただそう考えることだけで精一杯だった。





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