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The Way【黒子のバスケ】

第13章 Heart


西堂に告白されて、断って、決心して、いろいろ考えながらベッドの上に寝そべってたらそのまま朝になってた。
隣に置いてあるケータイで時刻を確認すると、すでに7:00を回っていた。
とりあえずは考えることをやめて急いで支度して、いつものように真ちゃんを迎えに行った。


予想通り、真ちゃんはまだ心結に言ってないみたいだった。
やっぱり、今日言うしかない。



もう一回心の中で真ちゃんに謝っておいた。



一生懸命やってるつもりなんだけどイマイチ今日はバスケに集中できなくて、先輩に怒られ真ちゃんにも悪態を吐かれた。
心結と真ちゃんの関係もまだギクシャクしているようで、心結もいつものように真ちゃんと目を合わそうとはしなかった。



「本当にお前は今日、何を考えているのだよ」


「別にー?何も考えてねーけど」


「じゃあ何故あんなにパスを出すタイミングが合わない?」


「ただ今日はそーゆー日なんだって!」


「………嘘を言え」



部活が終わって、オレも心結も真ちゃんも帰り道が一緒。
オレはいつもより自転車をゆっくりこいで、リアカーには当たり前のように真ちゃんが鎮座してる。
その後ろには、下を向きながら離れて歩く心結の姿があった。


早く仲直りしてもらってまた以前のように三人で帰りたいとも思ったがむしろ今はこれが好都合だ。




……告白したら、この関係はどうなるのだろうか。


高尾と心結の関係も、高尾と緑間の関係も、はたまた三人の関係まで変わってしまうのだろうか。

少なくとも、緑間は心結に好意を寄せている。
結果がどうであれ、亀裂が生じるのは避けられない。



胸の動悸の理由が分かったせいか、緑間は日に日に以前のようなワガママで天才で変人な緑間に戻っていた。



…オレだったら、動悸の理由が人への好意だって分かったら反対に意識して悪化しそうだけどなぁ。




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