第12章 キミのせい
高尾は真っ暗にした部屋のベッドの上で大の字に寝そべって考えていた。
少し起き上がって窓の外を見ると、隣の家の2階の部屋から電気の明かりが漏れて見える。
どうせまた音楽を聴きながら月刊バスケットボールだかファッション雑誌でも読んでいるのだろう。
そう考えてまた再度ゴロンと寝転ぶ。今日あったことを思い出すとまた笑いそうになる。
やべぇ。やばすぎる。
最近緑間の様子がおかしいと思ったら、まさかそんなことだったのかよ。
緑間は心結のことが好きで、それを病気だと勘違いするって?おもしろすぎる。聞いた瞬間笑い堪えるの必死だったし!
まさかとは思ったけど、そのまさかだったとはな笑
確かに恋の病とは言うけれど、それを本気で病だと勘違いしている奴は初めて見た。
鈍感にもほどがあるぜ。っつーか天然?バカなの?
どれにしても真ちゃんひどすぎるってwwwwww
現代人とは思えねぇwwwwww
それより。
それよりもだ。
あの緑間に好きな人ができるなんてな。その上相手は心結だぜ?
全く頭になかったわ。まさかライバルがこんな近くにいるなんて思ってもみねーもん。
どうしたものか。
でも、いくら真ちゃんだからって心結だけは譲れねーわ。マジでごめん。
確かにオレはあの時真ちゃんにしっかり言ったし謝った。
少し悪い気もするしズルイ気もするけれどこれだけは譲れない。
オレがいつから心結のこと好きだと思ってんだよ。もう片思いして2年だぜ?そろそろ実ってもいいと思うんだけどなー
けっこうアプローチしてるつもりだし。アイツはそんな風には思ってねーんだろーけどさ。
考えるとかなりしんどいわ。
でも………あーやっぱり渡したくねぇなぁ。。
どんだけオレは心結が好きなんだよ……
真ちゃんには悪いけど、先越される前に言わねーと。
明日にでも言わなきゃな。よっしゃ、覚悟決めるか……。