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The Way【黒子のバスケ】

第11章 Come back.


「大丈夫!大丈夫だから近付いてくるな!」

「ちょっと真太郎!忘れ物届けに来てくれたのにその態度はなんなの!」


母親に一喝されて焦ったように肩を落とす緑間。
家の中ではあの緑間も母親に頭が上がらないらしい。
学校や部の中ではあれだけ王業な態度で王様のように振舞っているのにもかかわらず、家の中ではこんな様子だなんて。
面白すぎて、こらえきれなくなって心結は笑い出した。



「あははっ真ちゃん、何かヘンなの」

「笑うな!」


恥ずかしいのか、緑間の顔が赤くなっているのに気付く。


「あら、真太郎顔赤いわよ」


ドキリとして顔を隠した。
恥ずかしいというのもあるかもしれないが、顔が赤くなっているのは恥ずかしいからでも熱があるからでもない。せっかく落ち着いたのに、また具合が悪くなる。


「あ、そうだ真ちゃん!ちょっと言いたいことがあるんだけどちょっといいかな?」


もうひとつの目的を思い出して、心結は赤くなった顔の緑間に問いかけた。


「何だ、」

「………ははーん。」

「……?」


後ろでは何故か緑間の母がニヤニヤとしている。
緑間は訳が分からなくて顔に?マークを浮かべた。


「分かった!分かったから心結ちゃん、真太郎の部屋でどーぞ!わたしはこれから夕飯の支度するわね〜」


そう言うと二人をリビングから追い出した。
リビングを追い出された緑間はまだ訳が分らないというような顔をしている。
心結も押し出された真の意図が分からなかったが、あの要件を伝えるため、ちょうどいいと思い緑間の部屋がある2階へと上がった。



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