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The Way【黒子のバスケ】

第11章 Come back.


「高尾くんっ今日はありがとう!」


「こちらこそ。どう?かっこよかったっしょ?オレ!」


高尾は冗談混じりに言ってみせた。


「うん!……とってもかっこよかった。」


そう言われてはにかみながら笑う高尾。
暗くなった中でもはっきり分かる。その顔が本当に格好良かった。

また明日、と言って別れてからも胸の鼓動はゆっくりと鳴り続けていた。
初めて二人きりで話して、その上間近でバスケしているところを見て教えてもらったのだ。
爆発するくらい緊張したがそれ以上に楽しかったし嬉しかった。




早く、言わないと。


高尾くんに早く好きだって伝えないと。



夢は幸せな気持ちいっぱいのまま足取り軽く帰宅した。




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あの日あったことを思い出すと今でもドキドキと胸の鼓動が早くなるのが分かる。
夢は自分の部屋のベッドに寝転がって目を閉じた。

早く告白しなければ。
本当はその日に言ってしまえばよかったのかもしれないが、その時は緊張と幸福感でそれ以上は何もできなかった。
そのことに少し後悔する。


心結に相談したい気持ちもあるが、今は自分の中だけで答えを出したい。
ずっと目を閉じながらそんなことを考えていると本当に眠くなってきて、夢はそのまま眠りについた。





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