第6章 月夜の猫
今夜は満月
見惚れるような美しさ…
しかし、日紫鬼にとって今宵は怪しく不気味な夜
勘九郎組の家は今日紫鬼以外、誰もいない。再び現れる可能性を考え、安全な場所に移動してもらった。
大きなお屋敷で一人…日紫鬼はその時を待つ
日紫鬼「はぁ、団子食いたいなぁ…」
妖艶『食いすぎると太るぞ』
日紫鬼「うるさいなぁ。お前は女子中高生に嫌われろ」
妖艶『ん?誰か近くにいるぞ』
日紫鬼「(来たか?)………誰だ」
縁側を下り、いつでも抜けるように刀を握る。どんどん近づく気配…
?「いねぇーな。どこn」
日紫鬼「あっ、何してんだよ!」
ヤクザ1「あ、居たぜ」
ヤクザ2「やっぱり一人お前に任せるのは心配なんだよ。小娘一人が対応できるかわからねーからな。助太刀に来てやったぜ」
ヤクザ1「感謝しろよ。小娘」
日紫鬼「なっ、安全な場所に戻れ!」
ヤクザ1「んだと!?」
ヤクザ2「んな事出来るか。俺たちは叔父貴の大切な…若を守れなかった…」
ヤクザ1「守りきれなかったんだ。あの時一緒についていれば…一発でもくらわさねーと気が済まねーんだよ!!」
ヤクザ2「そうだ!死んでも死にきれね!!」