第5章 勘九郎組
勘「ああ、大体は調べ終わったらしいからな」
日紫鬼はテープをくぐり、周りを調べ始めた
勘「……行方不明者の中にはな」
日紫鬼「えっ?」
勘「……行方不明者の中には、遺体の中には俺の…息子がいたんだよ。君と同じくらいだった」
日紫鬼「…」
‘‘しかし、叔父貴…。俺なら大丈夫だ”
日紫鬼「(そうか…この人も)」
妖艶『きっと恨みがあるのであろう』
日紫鬼「(恨み?)」
妖艶『生前、何かがあったか…事実、こいつらの周辺ばかりか、其奴の息子も手下もやられているのだろ?』
日紫鬼「うん…」
妖艶『猫という動物はどんな動物よりも感情は長けている。何らかで怨みをかって化け猫にでもなったのかもしれんな』
日紫鬼「なるほど……(今日、ここで待ってみるか)」