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半妖は妖屋

第4章 変わり者


ーーーー階段を下りれば、『鼠BAR』と書かれた看板が最初に目に入った。しかしドアの真ん中には『close』の札が。

気にせず、中に入るとドアに付けられたベルが客が入ったことを知らせた。薄暗い店内にある小さな小物はアンティークで統一され、シックで大人な雰囲気。
中心には大きなグランドピアノが。
きっとプロを呼んで雰囲気にあった演奏をしてくれるのだろう


日紫鬼「あれー……窮鼠いないのかな」
妖艶『出かけてるんだろ。さっさと帰って団子だ、団子』

日紫鬼「うるさい!仕事だって言ってるでしょ」

?「あれ?誰かと思ったら日紫鬼ちゃんじゃん♪俺に会いに来てくれたんだ?嬉しいねぇ〜」

カウンターの奥にある部屋から出てきたのは第三ボタンが空いた黒いシャツに黒いズボンをはいた一人の男。『鼠BAR』のマスター窮鼠…人間に化けた妖怪である。

【旧鼠(キュウソ):千年を生きた鼠が成ると言われる妖怪。ネコすらも食べるもの、子猫を育てるもの、人間に害をなすものなどがいたとされる】


窮鼠「ついに俺に愛の告白を?」
日紫鬼「ねーよ」
窮鼠「なんだ…まっ、会いに来てくれれば、理由は何でもいいさ♪そう言えば、誰と喧嘩を?」
日紫鬼「こいつ(妖艶坐嬢)。気にしないで」
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