第6章 お届けもの
バラバラと帰り始めたキスマイメンバーについて菜穂ちゃんもドアへ歩いて行く。
立ち上がろうとしない太輔くんに
依公子:「どしたの?帰らないの?」
と聞いたら、
太輔:「…帰ってほしい?」
と聞き返された。
依公子:「そりゃまだ居てほしいけど無理でしょ?」
繋いだままの手をじっと見てる彼に
依公子:「夢のような時間をありがとう♪ずっと応援してるからね♪頑張ってね♪」
と言うと、ゆっくり手を離して、
太輔:「オレこそありがとう♪」
小さく笑いながらそう言って、私の頭を撫でてくれた。
先に立った私がゆっくり立ち上がった彼の方を見ると、大きく伸びをしていた。
依公子:「(笑)ゆっくり休んでね?」
太輔:「…ん。ありがとう♪」
菜穂ちゃんがみんなを送り出して、残るは太輔くんだけで、
太輔:「じゃぁ…今日はコンサート来てくれてありがとう♪」
菜穂:「こちらこそ!楽しかった♪」
依公子:「明日も明後日も、ずっと頑張ってね♪」
菜穂:「応援してます!」
太輔:「…ありがとう♪じゃぁ…」
菜穂・依公子:「おやすみなさい!」
静かにドアの外へキスマイメンバーが全員消えて行った。