第3章 新入部員
って、あれ
誰か外にいる...
『ねぇ、誰かきてるけど』
「あ!もしかして怜ちゃんかな!?」
怜ちゃん...? 誰それ 。
皆もキョトンとしてるし
「れーいちゃーん!こっちおいでー!」
葉月くんはそんなこと気にもせずに叫んでる
葉月くんに呼ばれ、中に入ってきた人は青い髪に赤い眼鏡をかけていた
おぉ、赤い眼鏡をつけるとはなかなかだな
「この人は?」
橘先輩が尋ねる
「水泳部を見学にきた怜ちゃんです!」
いや、怜ちゃんですっていわれてもね葉月くん。それ紹介になってないよ
「1年3組竜ヶ崎怜です。」
「あ、俺は2年3組橘真琴。よろしくね」
「1年5組松岡江です!」
「ほら、彩乃ちゃんも自己紹介!」
『あ、えっと井上彩乃です。
ちなみに今日は葉月くんに無理矢理連れてこられました。』
「え、マネージャーじゃないんですか?」
『違いますよ?それに水泳部はまだ正式な部活じゃないし』
「正式な部活じゃない?」
あー、知らないのか。めっちゃ驚いてるわ
「水泳部は部員が足りなくて、来週までにあと1人入部しないと廃部なんだ」
横から橘先輩が付け加えた
「そうなんですか」
「あと1人部員がいるんだけど...」
『あー、七瀬先輩か...』
今プールで泳いでるんだった...
......ちょっと忘れてたけど
「七瀬先輩?」
「そーだよ!ハルちゃんの泳ぎはね、すっごく綺麗なんだよー!」
「だから、人が水の中を泳ぐなんて......!!」
葉月くんの言葉に竜ヶ崎くん(...長いから怜くんでいいや)は反論しようした
「いいから!とりあえず見てみてよ!」
葉月くんに遮られたけど
ドンマイ、怜くん。
でも七瀬先輩の泳ぎは私も綺麗だと思うなー
そんなことを思ってたら、怜くんが葉月くんに押されてプールサイドまで出ていっていた
「ちょ、押さないでください!!」
「渚ー、あんまり無理強いしちゃだめだからねー!二人とも仲良くねー!」
橘先輩......あんたもう、お父さんかよ
「怜くん入ってくれるかな?」
『大丈夫だとおもいますけどね。七瀬先輩の泳ぎをみたらねー』
「そうだといいんだけど」