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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第3章 部活に入ろう


帰宅部やゆるい部活となれば話は別だけれど、もし休日に遊ぶとなれば、大抵の人は同じ部活の人と遊ぶだろう。

違う部活の人どうしでOFFが重なることは少ないだろうし、毎日同じ部活で顔を合わせている人の方が必然的に仲が良くなるからだ。


そういえば、運動部のマネージャーといえば
花形であるサッカー部や野球部が人気で、
寂しいけれど、バスケ部はあまり人気がない気がする。

こんなにかっこよくて熱くなれるスポーツ、
他にないと思うんだけど……。


さらに、サッカー部や野球部マネージャーたちから
嫌味を言われるという特典付き。(ジャパネッ○たかた風)わぁ、お買い得。

やれ“男好き”だの、“男に媚売ってる”だの……。
女って怖い。すごく怖い。うん。

中1の頃はそれがすごく嫌で、一度は退部も考えた。
けれど、それじゃあ負けを認めた気がして嫌で、
リコ先輩が頑張っているのに情けなくて。

そこからは、“そんなに羨ましいなら、あなたもバスケ部のマネージャーをやればよかったのに。こんなにかっこいいプレイをする人達のサポートができて羨ましいだろ”って思うことにした。

考え方を変えたら、周りの目を気にする方がおかしく思えて、バスケ部のマネージャーの仕事がもっともっと楽しくなって、充実した三年間をおくることができた。


誠凛は2年生にマネージャーがいないから、リコ先輩が監督もしながらマネージャー業もしていたらしい。

さすがリコ先輩だ。
新設高だし、すごく大変だったに違いない。

でも、リコ先輩ならそんなこと考えないかも。
「こんなの忙しいうちに入らないわよ!」って言いながら日向先輩たちに檄を飛ばすリコ先輩が思い浮かんで
、思わず笑いそうになる。

努力家でたまに頑張りすぎてしまうリコ先輩のことを
同じ2年生の先輩方が支えて、1年間様々なことを
共に乗り越えてきたから、今の部活があるんだろうな……。


そんなリコ先輩と一緒に仕事ができるのはすごく嬉しい事だし、あんなに素敵な先輩方のサポートができるなんて幸せなことだ。


周りの目なんて気にしない。

お友達だって、真実がいてくれるもん。


……とは思いつつも目立つのは嫌で

なるべく気配を消しながらバスケ部入部希望者の集団へと近づき、後ろの方に座った。
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