第2章 高校生になりました
「次はー……黒子くんだな」
先生の声で我に返り、火神くんから視線を外す。
次は……私の隣の席の人だ。
ん?隣の人…………?
「帝光中学出身、黒子テツヤです。よろしくお願いします」
あれ?この人いつからいたっけ……?
(え、あの黒子ってやつ、いつからいた?!)
(火神で最後かと思ってた!)
こそこそと声が聞こえて、心の中でうんうんと頷く。
水色の髪とか珍しいし、隣の席なのに
なんで気づかなかったんだろう……。
そんなことを考えているうちにHRが終わって、下校の時間。
明日から部活勧誘が始まるらしいので、
真実に声をかけようと立ち上がってそちらを見る。
「あ、あんた、バ火神!!?」
「てめぇは真実!!」
赤髪の巨人……じゃなくて、火神くんと騒いで(?)いた。
…………………………………………。
なんかすごいことになってるので、帰ろうと思います。
こういうことには関わらない方が身のためです。
なんて自己完結をして、ひとりで家に帰ることにした。
ちなみに座席は
生徒 . 生徒 . 真実
火神 . 生徒 . 生徒
黒子 . 奏
となっております。