【CDC企画】チョコ食べすぎたら鼻血出るってほんと!?
第4章 昔と微笑み
そんな、昔と何ら変わらない、純粋な笑顔にルーファウスも笑った。
何も知らず、ただ笑っていたあの頃の。
決して美しくない結末を知り、苦しみの中で幸せを知った。
二人のは相も変わらず、昔のままの笑顔を浮かべている。
・レオンハート。
彼女は昔から、ルーファウスの中で汚してはいけない存在だった。
だが、その心配は必要なかったのだな、とルーファウスはもう一度笑った。
「、確かにお前は私に追いつけたのかもしれない。
だがな、なぜ私が上の空だったのか分からないような子供には、
一生私の恋愛観についていけないのかもしれないぞ」
今度は不敵に笑って見せたルーファウスに、は小首をかしげる。
「今日は、何の日だ?」
仕方がない、ヒントをやろう。
昔、クイズをしていた時、いつもヒントを欲しがったに
昔と同じようにヒントを出す。
だが、やはり昔と同じではない。
『バレンタイン、でしょ?』
ルーファウスの前に、赤いラッピングの箱が突き付けられる。
それを見て、ルーファウスはまた、ほほ笑むのだった。
(よくできたから、褒美をやろうか?)
(昔みたいに、お菓子とかじゃ許さない)
(なら、お前の望むもの、夜にたっぷりお返ししよう)