【CDC企画】チョコ食べすぎたら鼻血出るってほんと!?
第3章 友チョコ!義理チョコ!
『あまっ』
銀「甘党のくせに何言ってんだよ」
頭大丈夫ですかー?
とかなんとか言ってくるから
銀時よりは大丈夫ですよー
とかおちゃらけて言い返す。
銀「どうだ?元気でたろ」
『元気がないから、銀時のところに来たんでしょ』
銀「え、なにそれどういう意味?銀さん期待していいの?」
なんでこいつはそんな風に受け取るかな…
『いつだって、私はあんたのそばにいた。それってね、銀時。あんたと一緒だと落ち着くから』
銀「俺は、昔そばにいたちんちくりんが、こーんな絶世の美女になるだなんて思ってなかったけどな」
『私だって、あんなにキリッとしてた男が、こーんな死んだ魚の目をしたおっさんになるだなんて思ってもなかったけど』
でも、それでも
十年以上の付き合いだからね。
お互いの事は、よく知ってる。
きっと、自分よりもずっとずっと
銀時は私のことを知っている。
だから、そばにいるんだよ。
『ねぇ、銀と…』
銀時の名前を呼ぼうとしたその時、軽快なインターホンの音が鳴り響いた。
銀「土方くん?」
『だと思う』
私は、ソファから体を起こすと、大きく伸びをした。
『んじゃ、私行くね』
ヒラヒラと手を振り、玄関でブーツを履く。
そのまま、引き戸を開くと、不機嫌なトシの顔が。
土「やっぱりここだったか」
『バレちゃいました?』
バレちゃいました?じゃねーんだよ!
思い切り頭にげんこつをお見舞いされ、もがき苦しんでいると、銀時の姿が見えた。
『ねぇ、銀時』
『それ、今回は気まぐれであげたけど』
『来年はちゃんと用意してるね』
満面の笑みでそう言うと、銀時も笑った。
銀「なぁ、」
銀「幸せだな」
銀「こうやって来年のこと笑い合えんの」
(あの時は未来なんて語り合えなかったからね)
(でも、あの時じゃねぇと話せないこともあったよな)