【CDC企画】チョコ食べすぎたら鼻血出るってほんと!?
第3章 友チョコ!義理チョコ!
『あー』
銀「うるせぇ」
『あーあーあー』
銀「うるせぇ」
『あーあーあーあーあーあーあーあーあー』
銀「うるせぇっつってんだろーが!!」
我が友人である坂田銀時どのは、私の暴挙にとうとう悲鳴を上げた。
銀「何一人でブツブツ言ってんだ」
『チョコ渡せなーい』
銀「…知るか」
はいはいはーい、今日も私の彼氏である、土方十四郎さまは女性たちにモッテモテでございます。
私のチョコなんているわけないね。
うん、はいいらない。
ポーイだ、ポーイ。
隊服のポケットに入っていたチョコレートの箱を、上に投げ上げる。
それは、大きく弧を描き、万事屋のゴミ箱にスポッと着地した。
そして、それを追うようにして銀時がソファから腰を上げた。
銀「もったいねぇだろ、せっかくのゴ○ィバ」
『奮発したのに…』
銀「…いらねぇなら、銀さん貰ってもいい?」
でた、不敵な笑み。
チョコレートを私の顔に突きつける。
私がそれを取ろうとすると、ひょいと躱された。
『いいよ、あげる』
銀「え、マジで?マジでか。だってゴ○ィバだぞ?」
『そーだねー』
銀「…なに不機嫌になってんだよ」
『別に不機嫌じゃない』
銀「不機嫌だろ、どっからどーみても不機嫌」
だから違うって
口には出してみたが、否定できないぐらい、自分がイラついていることに気づいていた。
『トシのばーか』
銀「そういうのは土方くんに言ってください」
『言えるわけないでしょ。つーか聞いてくんない』
銀「あららー、美人で有名なちゃんでも、真選組一の色男には手こずりますかぁ」
ビリビリと包装紙を破いていく姿は、昔と何ら変わらない。
目を輝かして、綺麗にテンパリングされたチョコを口に運んでいる。
銀「んまっ!!」
『…』
銀「はいはい、そんなに拗ねないの。もー銀ちゃんが慰めてあげましょうか?」
ムカつく顔。
ほんとになんなのコイツ。
馬鹿にしてるの?
銀「昔っから変わんねぇな。そうやってイラついたら黙るところ」
『うるさい』
銀「そういう時こそ、チョコ食べればいいだろ。甘いもの食べれば、イライラも吹き飛びますよー」
ほんっとムカつく。
銀時にムカついているにも関わらず、銀時の言ったとおりにチョコレートに手を伸ばす、私にも腹が立つ。