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境界の先

第9章 来る


日曜の夕方、逢坂くんは帰った。

私は1人で夕食を食べて、お風呂に入って、薬を飲んで眠った。

でも、テーブルにもお風呂にもベッドにも、彼と過ごした記憶が残っているから私は幸せだった。

「また来る」って彼は言ってくれた。

あまり甘えちゃいけないけど…。

会いたい。
また早く会いたい。

私は彼の匂いが残る掛け布団に包まれて目を閉じた。



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