第6章 泣く
「僕も楽しませてくれる?」
私の顔を覗き込んで彼が言う。
「うん」
私は頷く。
「いれてもいい? これ」
私の太ももに彼は自分の固いものをあてる。
「うん」
「僕としたい? sex」
「うん」
頷く。
「初体験だよね? サキちゃん」
頷く。
「僕もだよ。僕と初体験…しようか」
頷く。
「いれて…って言って」
「いれて…」
「ふふ…いいよ」
私の言葉に彼は優しく笑う。
私もうれしくなる。
彼は枕元のコンドームの封を開けて、それをつける。
私の心臓が高鳴る。
「はぁはぁ…」
息を吐いて自分を落ち着かせようとする。
でも全然無理。
「緊張しているの…?」
彼が優しい声で問いかける。
私の髪をそっと撫でる。
私は頷く。
私の目から涙がこぼれる。
「まだ何もしてないよ」
彼の指がその涙を拭う。
「ちゃんと濡れてるからそんなに痛くないと思うんだけど…」
私の脚を開いて、彼が割れ目を点検する。
そこに彼のものをあてがう。
「んっ…」
思わず息が止まる。
「まだ入ってないから」
「うんっ…」
私はぎゅっと目をつむる。
「いれるね」
「うん!」
「もっと力を抜いて。大丈夫だから」
「うん…」
私は息を吐く。