第6章 泣く
「逢坂くん…ぐすっ…うっ…ヒック…」
ベッドに寝転がり、ただ涙を流す。
本当に…帰ってきてくれるかな、逢坂くん。
怒ってた…よね。怒ってるよね。
このままずっと…放っておかれたら…餓死しちゃうかな。
死ぬのは構わないけど…
裸で手錠かけられて餓死とか…。
お父さんが帰ってきたとき、そんな私見つけたら…
……。
お父さん…。
……
…
あれ…? 少し寝てた…?
お腹が空いてきた…今、何時かな?
壁の時計を見る。
ちょうど12時。昼の。
死ぬつもりでも時間通りにお腹減るんだ…。
逢坂くん…早く帰って来ないかな…
寂しい…。
…