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境界の先

第1章 越える


んん…よいしょっ…と…。

仰向けに寝た彼の身体を転がしてうつぶせにする。

重い…。

ベッドで寝てくれて助かった。

床で寝ちゃってたら絶対持ち上げられなかったな。

彼の手首に輪っかをはめる。

カチャン…

金属音が響く。

胸が高鳴る。

私は逢坂くんを捕まえた。

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