第1章 衝撃!私の友達の悲しみと
あー、スーッと香る薬品の匂い
結構好きなんだよなー
夢から覚まさせるように
そんなことを考えている美咲は
まだ寝ていたい気持ちもあるが
ゆっくりと瞼を開けてみた
すると
バンッ
と、視界いっぱいに花依の顔
あー、花依ちゃんだー…
…
美咲「花依ちゃん!?
その顔の傷大丈夫!?」
花依の頬には少し擦りむいたような
傷があった
花依が大好きな美咲は慌てて
ベットから起き上がった
その瞬間、グラッと目の前が歪んだ
花依「美咲ちゃん!だめだよ、軽い脳震盪だけど
安静にしてなきゃ!」
花依にまたベットに押し戻され横になる
花依「私は大丈夫だよ!
この擦り傷以外はどうってことないんだー」
美咲「よかった…」
花依「それよりごめんね?
私が妄想してなければ教えられたし
避けれたかもしれないのに…」
しゅんとなって謝る
そういう優しいところも好き
美咲「ううん
私、よそ見してたし、一人座ってたし
悪いのは私だよ
それより、良かったね
花依ちゃん楽しそうだったし
五十嵐くんたち見れて」
そう言うと
暗かった花依の顔がぱあっと明るくなった
花依「うん!あれはすごかった!
あそこは7✕5だったし、あそこは…」
興奮気味で嬉しそうに話し、止まらない
そんな花依の顔を見て美咲も笑顔になった
話はあまりわからないけど