第1章 衝撃!私の友達の悲しみと
ある学校の体育館
男子はバレーの試合
女子はそれを観戦していた
女子「きゃーー!」
と騒ぐ先にはクラスでも人気のある
五十嵐祐輔と七島希がナイスプレーで
点をとっていた
それを見てきゃーきゃー言っている
女子の後ろで密かに顔を赤らめて
うっとりしている女の子
花依がいた
その隣にはそんなのに一切興味なさそうに
体操座りで試合を見ている
名前は猪瀬美咲
美咲「(花依ちゃん、楽しそう。
だけど自分の世界に入ってて
話しかけられないや…つまんない)」
少し拗ねた様子でその原因である
人気者男子2人を軽く睨んだ
2人は楽しそうに会話して
ハイタッチや肩をくんでいた
美咲「(仲いいなー。
花依ちゃんの大好物じゃん。
なんだっけ?5✕7だっけ?7✕5?
…んー、わかんない)」
そんなことを思いながら
花依ちゃんをちらっとみると
興奮状態で息を荒くしていた
美咲「花依ちゃん、少し落ち着こう?」
花依「う、うん!」
その返事を軽く聞き流し
もう一度、興奮の源を見てやる…
見てびっくり
段々近づいてくる影の速さに
それがどこに向かっているかまでは
考えにいたらなかった
どっこーーーん!
それは調度良く
私達の身体を巻き込み
後ろの硬い壁にもろに激突した
女子「きゃーーー!
美咲ちゃん!?芹沼さん!?
だ、大丈夫?」
美咲「なんか…目の前がチカチカす…」
そういえば花依ちゃんは?
意識が飛びそうな中一緒になって被害にあった
花依ちゃんを見た
花依ちゃんも床に倒れている
まわりのみんなが私達に駆け寄り
声をかけているのが
遠くに聞きながら私は目を閉じた