第1章 衝撃!私の友達の悲しみと
あれからというもの
花依は布団に包まり出てこない
美咲「花依ちゃん…?
ご飯だよ?」
ご飯でも、マンガ本でも
なんの反応もしない
ショックだったんだなー
美咲は花依のベッドの横に座り
大福のように丸まった花依ちゃんを
撫でていた
花依ちゃんと会ったのは
あの最悪な日のことだった
あの時花依ちゃんがいなかったらわたし
今ほど笑れていなかっただろう
その恩というわけじゃない
でも、今そばにいてあげたい
たかがアニキャラ、
でも、花依ちゃんにとってはたかがじゃないんだ
美咲「よしよし…」
できるだけ優しく、ゆっくりと撫でていた
あれからたぶん1週間
あまり動きもしないまま
まだ布団に包まる花依ちゃんと
わたしは暗い部屋にいた