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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第10章 地下へ


「戻ったかヴェスト!」

「ルート!」

ふいに、背後の扉の方でギルの声があがった。

フェリちゃんがかけ寄っていく。

ルートが帰ってきたんだ!

迎えるために振り返ろうとして――耀が、私に寄りかかるように倒れてきた。

慌ててすんでのところで受け止める。

「だっ大丈夫ですか!?」

そういえば目がしょぼしょぼしていたし、機械の扱いで疲れたのだろう。

「あんまり、無理しちゃダメですよ」

なにせ4000歳なんだから。

そう声をかけるが、反応がなかった。

両手はだらんと下がり、首が力無く垂れている。

私の支えでやっと立っている、というほど不安定な姿勢だ。

「……耀、さん?」

耳鳴りがする。

自分の声が反響して耳の奥を突き刺す。

……様子がおかしい。
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