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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第2章 邂逅と眩暈と





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

思ったとおり、耀のお粥はとてもおいしかった。

ダシの旨味がきいたまろやかな塩味、ふわふわの卵、いかにも健康増進しそうな薬草(?)の数々……

“さすがにーにー!”という言葉がもれそうで焦ったのは言うまでもない(ちょい苦いにもあったけどにーにだからOK)。

「ごちそうさまでした!」

「まったく、さっきまで39度の熱だった病人とは思えない食べっぷりある」

「さ、さんじゅうくどぉ!?」

思わずまぬけな声をあげてしまった。

だから倒れたのか。いや、もっと大きな理由があるか……ハハ……



「――さて」

耀がいずまいを正し、私に向き直る。

菊はピシッとした正座のまま変わらない。

いつの間にやら、私の髪で遊んでいた湾ちゃん。

激しいスキンシップを繰り返していたヨンス。

それを剥がそうとする香くん。

この3人も、いそいそと姿勢を正した。
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