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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第8章 In the closed closet


「……今の音はなんだい?」

終わった。大変終わりました。本当にありがとうございました。

「……なんのことだ?」

「そっちの……クローゼットらへんから、なんか変な音がしただろ」

アーサーは当然とばかりに言った。

しかし、ルートはあくまでも冷静さを保とうとしている。

「おっ俺も聞こえなかったよ! ねっ、菊!」

「はい、私も聞こえませんでした。お二人の聞き間違えでは?」

逆に怪しいですお二方。

「クローゼットの中になにかあるのかい?」

好奇心にテンション高くアルが言う。

本格的に、まずい。

「中はからのはずだが」

「お腹が鳴ったみたいな音じゃないかい? よく聞くからわかるんだぞ!」

「自分のじゃねーのか?」

小馬鹿にしたようなアーサーを華麗にスルーし、

「お腹を空かせた宇宙人が飛来してきたのかもしれないぞ!」

なぜそんな考えに至った……

「お、おいッ!!」

ガタッと立ち上がる音がした。

アーサーのスコーン以上にまずい。
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