• テキストサイズ

【ヘタリア】周波数0325【APH】

第8章 In the closed closet


「そういえば、さっきの女の子はどうしたんだろうね」

アルがふと思い出したように言う。

ガチャン!

食器が落ちた。

あわあわと謝るのはフェリちゃんだ。

「あ、あぁ、逃げ出したあいつか」

生返事のアーサーの声も上ずっている。なぜだ。というか“逃げ出した”なんて誤解をうみかねない発言は慎みたまえ。

「二人ともこのあたりで、日本人の女の子を見なかったかい? 黒のワンピースの」



……はーいここにいまーす……



「いや、見ていないが」

「おっ俺ずっと厨房にいたからわかんないよ」

ルートの名演技っぷりに感動しつつ、なんでそこまで私の存在を隠したがるのか、考えていた。

「実はね……俺のところにある情報が入ってるんだ」

――ちょっと待て、物凄く嫌な予感がする。
/ 378ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp