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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第2章 邂逅と眩暈と


「はい、もういいヨ~」

「ありがとうございます……」

さっきよりきつくなった腰に安心感を覚えつつ、か細い声で礼を言った。

湾ちゃんの終了(というか安全)宣言に、やっとぎこちなく男性諸氏がこちらにやってくる。

「……さきほどは湾がすまなかったある」

最初に口を開いたのは、にーにーだった。

まだ若干顔が赤い。

恥ずかしさや「か、かわいい」という邪な気持ちより、感謝と申し訳なさを覚えた。

「我は王耀。お前は誰あるか?」

「……わ、私は主人公子といいます」

うぅ、なんだかすごく居心地が悪い……

縮こまると、菊と目があった。

「公子さんは日本人でしたか、私は本田菊と申します」

――否応なく、さっきの光景が脳裏を走る。

「公子顔が赤いんだぜ?」

「いやっ! そそそんなことはっ!」

「俺はヨンスってゆうんだぜ! よろしくなんだぜーっ!」

「ちょっ!?」

全身で抱きつかれ、危うく横に倒れそうになる。

「公子反応が可愛いんだぜー!」

「ちょっとヨンス黙れ的な」

ヨンスの首根っこを掴み上げてひょいとどけたのは、大英帝国の呪いを受けし者、香くんだった。

「お前マジ誰的な? 目的は何的な? それからあの場所に現れた理由をplease」
、、、、
あの場所ってもしや……ということは――
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