• テキストサイズ

【ヘタリア】周波数0325【APH】

第7章 目覚めた場所は


「もうすぐここに本田が来る」

「うえっ!?」

「色々と話し合うことが多くてな。そのために集まる」

亜細亜組のときと同じか。

しかしなぜ世界会議ではなく、枢軸会議?

疑問が頭をもたげ始めたとき、ドアがバターンと開いた。

「聞き忘れてた~、公子ちゃんはちょっと辛いのとか大丈夫? 好き?」

現れたのは、白いコック姿に身を包み、いい匂いを漂わせているフェリちゃんだった。

コック帽をかぶっていないのが残念だが、胸元の青いリボンがかわいい。

フェリちゃんが料理を振る舞うのか。……お腹すいてきた。

ということは、何時間くらい寝てたんだろう?

「はい、好きですよ」

「そっか! えへへ~もっかい言って~」

「え? えーと好きで――」

「……」

「たっ隊長ぉギブギブ!」

無言でフェリちゃんを締め上げる隊長。んん? どしたのかしら。

「ともかく、起き上がって出てこれるか?」

「……私が出席してもいいんですか?」

若干面食らうと、逆にルートが不思議そうな顔をした。

「主人が来なくてどうする」

いやー“異変”に詳しい皆さんの中に、私ごときが紛れ込んでもねぇ。お邪魔になる気が……

「主人がいたら本田が大喜びするな」

「そ、そんなことは」

ないだろ。いや、ないだろ。





なんやかんやで。

フェリちゃんに呼ばれ、店内に入って席についたのはそれから十数分後のことだった。
/ 465ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp