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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第7章 目覚めた場所は


「そうだ、公子ちゃんをあの像から助けたのはルートなんだよ!」

「えぇっ!?」

「別に言わなくてもいいだろ……」

フェリちゃんの言葉に、なんとも言えない表情のルート。

さすがだよね~といったフェリちゃんのほんわりした笑顔に、ますますなんとも言えない表情を濃くさせるルート。

――そういうことだったのか。

それからフェリちゃんに、食べ物の好みやら趣味やら、質問攻撃を受けていたが、

「そろそろ料理に戻ったらどうだ」

「ヴェー……そうだね、じゃまたあとで!」

ルートの言葉で、フェリちゃんは部屋をあとにした。





「……」

「……」

残されたルートと私。彼はさっきから、何かを言いたそうにしていた。

「その……とりあえずいくつか質問するがいいか?」

「はっ、はい!」

敬礼しそうになるのをぐっとこらえ、続きを待つ。

「今日のことはなにも知らなかったのか?」

「……知りませんでした」

いきなりわけがわからない。

今日だって? 私には今日がいつだかもわからないよ……。

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