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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第7章 目覚めた場所は


しかしあいにく、このような過度のスキンシップに慣れていない。

なので曖昧に微笑んでいると、更にイタリア男の追撃が来た。

「俺運命を感じるんだ! 君みたいな可愛い女の子と出会えたなんて、奇跡じゃ――ふぎゃ!」

「すまない、迷惑をかけたようだな」

フェリちゃんの首に技をキメる、威圧感の塊が現れる。

見上げると、厳めしく寄った眉に、氷のように薄い水色の瞳が私をとらえた。

ルートヴィッヒ、その人だった。

「具合はどうだ?」

「お……おかげさまで大分よくなりました」

「そうか、ならよかった」

安堵にルートは口元を緩める。

碧眼が優しげな光を映した。

にしても素晴らしいムキムキ。飛びつきたい大胸筋だ。

「そうだ、名前教えて?」

「もっ申し遅れました、主人公子です」

「公子ちゃんか、俺はフェリシアーノ! こっちのムキムキはルートっていうんだ」

「もっとまともな紹介をしろ!」

「ヴェー、怖い顔するけどいいやつだよ、よろしくね!」

想像通りのやりとりに笑みがこぼれる。

握手をして、ここがフェリちゃんの傘下(?)のレストランであり、今日は貸し切りであることを聞いた。
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